鉢形城公園 2026/3/21
大分春らしくなったので近場へでかけましょうと、いつもの友人と埼玉県大里郡寄居町にある 鉢形城公園へでかけた。朝から良い天気で気分が盛り上がる。ヨシ!と気合を入れて午前8時少し前に家を出る。しかし風がやや冷たい。駅まで15分ほど歩くが、情けないことに鼻水をすすりながら歩く。そういえば、昔はたくさん見た"たちばな少年"というのを全く見ることがなくなった。少年はもとより人が歩いていない。途中のコンビニで焙じ茶とのど飴を購入。コンビニへ寄り道をしたので約25分。東武東上線森林公園駅につく。東武東上線は川越から電車の本数が少なくなり、優等列車もほとんどなくなる。この森林公園をすぎると更に少なくなり、小川町から先は軽便鉄道なみに本数が少なくなる。まあ利用者が少いので仕方がないが。約30分で終点の寄居に到着。友人と落ち合う。
寄居の駅舎はみちがえるほどきれいになっていた。北口にあったショッピングモールみたいないかにも胡散臭い建物もなくなり、すっかり整備されている。南口、北口も駅前ロータリーが作られ、鉢形城公園に向かう道路も拡幅された。しかし連休の中日、好天にもかかわらず人が少ない。もう電車でウロウロするのは老人ばかりになってしまったのかもしれない。
しばらく歩くと荒川を渡る。正喜橋(しょうきばし)という橋の上から荒川を覗き込むと魚の影が見える。川の左側は雀宮公園 になっている。橋を渡ると右側がもう鉢形城公園。ゆっくり歩いても20分はかからない。
ここが公園の端っこ。鉢形城地形模型、鉢形城笹曲輪跡などがある。城跡としてはかなり広い。のんびりと往時を偲んで散策するのが、城跡歩きのお約束。
午前10時頃になり気温も上がり始める。快晴の中、石垣跡に向かって歩き始める。熊出没案内の札が木に縛ってある。ここも少し登って行けば秩父山地に連なるので熊が出てもおかしくはない。
荒川を見ながら気持ちよく細い道を進んでいく。深呼吸して周りをキョロキョロする。それにしても人が少ない。
河岸段丘の上から荒川を見る。冬枯れというかまだ草が茂っていないので川の様子がよく見える。何故か高いところへ来ると下を覗き込みたくなるのは私だけだろうか?。このあたりが城内で一番高いところのようだ。
更に歩いていくと石垣があった。石垣跡の終端であろうか、案内板がないのでよくわからない。しかしこの石垣というものは長いこと眺めていても不思議に飽きないものだ。ここからシルバー人材センターのある道路を渡ってぷらぷらと適当に歩いていく。
少し高くなったところにエドヒガンザクラが咲いていた。一本の木から枝分かれしていてなかなか立派な木。満開近くの様子。青い空に桜は見事なものだ。人が僅かしかいないのでじっくりと眺める。ソメイヨシノの木々はまだ開花していなかったが。エドヒガンザクラが咲いていたので満足する。春は桜。老人の手垢のついた慣用句"後、何回桜が見られるかなー"は流石にもう陳腐なので言わなかった。
すぐ側には、カタクリの花が咲いていた。春の日差しの中、紅紫が鮮やかで見栄えのする花。まだこれからいっぱい咲きそうな感じがする。群生地であると説明には書かれていたがそんなふうには見えない。知らなかったが埼玉県では準絶滅危惧の指定を受けているそうだ。
花桃も咲いている。2本しかないが淡い緑の草っぱらに咲いているのでインパクトがある。若い頃は花などあまり関心がなかったのに。園芸、菜園作りに興味を持つのは加齢による症状なのかもしれない。
土塁跡を歩いていく。草の上を歩くのは気持ちが良く足も疲れない。
ここにもエドヒガンザクラが咲いている。桜並木なども華やかでよいが、一本桜も独特の味わいがあり、老人好み。
なんだかわけのわからない石のオブジェ。特に案内板もないので由緒のあるものではないのだろう。友人と"なんだろうねー"と考えるが見当もつかない。それでも木の陰がかかってそれらしい風情はある。
鉢形城歴史館の近くまで来ると梅が咲いていた。やはり青空に映える。梅は群生していないほうが好きなのでゆっくりと眺める。
遠目にロウバイかと思って近づいたら山茱萸(サンシュ)という中国原産の花と札に書いてあった。これも青空に映える。花を愛でつ歴史公園を散策するのは贅沢な気分になる。
鉢形城歴史館の入口が見える。平成16年開館とあるからそれほど古いわけではない。こぢんまりとした建物。
鉢形城歴史館脇の木。柔らかい緑がいかにも春という感じで老人の心もつい柔らかくなる。
鉢形城歴史館の中。大手橋とというところを渡って中に入る。入場料を払おうとしたら、70歳以上は無料ですよと言われ、生年を申告して無料になった。入口の脇にVRのゴーグルが置いてあり被って色々と見てみる。写真は櫓門を再現したもの。門の上に弓を構えた人形が下を狙っている。鉢形城ヒストリーウォール。鉢形城ワープステージ。鉢形城フィールドマップで鉢形城の歴史などがよくわかる。こういう地域の歴史館で開催される企画展などはなかなか興味を引くものがあり、その都度見に行くのは老人の楽しみ。しかもだいたい空いているので時間をかけて見られる。運が良いと学芸員の人が解説してくれることもある。
帰り道、鉢形公衆トイレで用を足して出てくると、ヤギを散歩させている人がいた。断って写真を取らせてもらう。ヤギは優しい目をしている。おじさんもトイレに入っていくとき、ヤギをサクにつないでいたがその時のヤギのソワソワした感じが愛おしい。
概ね駅を出てから7kmほど歩いたことになる。ちょっと空腹を覚えたので蕎麦でも食べましょうということになり、検索すると寄居駅北口から7~8分のところに蕎麦屋があったのでいくことにする。北口界隈もすっかり整備されている。住宅街の中にある店を見つけて入る。もう昼も終わり近かったので席は空いていた。席についてビールでも飲みましょうかと注文したら、ウチは飲み物はやっていないのですよと言うことなので、山菜おろし蕎麦大盛りというのを注文する。出てきたら盛り3枚分はあろうかというほどの量。少し運動した後なのでぽろりと食べてしまう。ツルツルとした喉越しがよく、山菜と大根おろしの入ったタレもなかなか。いわゆる町中の蕎麦屋さんの味。老人2人で切り盛りしているようだが、だんだんとこういうお店がなくなってしまう。
駅まで戻って時刻表を見ると列車が来るまで50分ほどあるので、南口ロータリーのところにある。寄居駅南口拠点施設"Yotteco"というところでコーヒーを飲む。テラスで陽光を浴びながらゆっくりと過ごし、私は東上線、友人は八高線。またどこかへ行きましょうといつもの挨拶で別れる。家へ帰ると途中でパンを買おうとわざわざ一駅先の東松山で降りる。チーズ入りパンを買おうとパン屋の前まで行くと廃業の張り紙。小さなお店だったが結構美味しかったので、がっくり来る。家に帰ってウイスキーを煽ってふて寝をしてしまう。