鳥居観音 2025/11/15
秋もだいぶ深まってきたので紅葉を見に行こう、なるべく近場が良いですね。ということで埼玉県の飯能、上名栗にある 白雲山鳥居観音という所へ、いつものお友達と出かける。詳細はWebページを見るとよくわかる。西武秩父線、飯能駅で待ち合わせ。北口から約1時間に1本。国際興業バス名栗車庫行きに乗り約45分。バスの45分というのはかなり乗りごたえがある。秋晴れの中、のどかな川沿いを走り連携橋という停留所で降りる。道路が空いていたので快調に走りほぼ時刻表通り到着。走ってきた道路は県道70号線飯能下名栗線と県道53号青梅秩父線と言うらしい。
途中さわらびの湯という施設にもバスは立ち寄る。日帰り温泉もあるので、帰りにひとっ風呂と考えたがパンツの換えを持ってきていない。一度脱いだパンツを再び履くのは、ちょっとなんというか抵抗がある。残念だが今回は見送ることにする。事前にわかっていれば用意をしてきたものを、と忸怩たる思い。
いかにも山村といった佇まいのバス停。週末の紅葉シーズンにも関わらず少ない乗客がパラパラと降りる。この日は風もなく穏やかな気候で嬉しい。
途中、入間川にかかる橋を渡る。すでに周辺の木々がかなり色づき気分が高揚する。とりあえず橋の上に立ち止まり紅葉を眺める。
山の上に巨大な救世大観音が見える。昭和時代に建てられた全国の観音像は巨大な物が多いような気がする。大きさとご利益は比例するのだろうか。位置は思ったより高いところにあるように見える。
見渡すとどこも紅葉大会。ゆっくりと紅葉を眺めるのは随分久しぶり。青い空に紅葉が映える。
鳥居観音入口。おー、これが入口か!と驚くことはない普通の入口。ありがたみに乏しい作りだと思っていたら、藤の季節には上に見えるスカスカの格子が藤棚となって、そこから長い花弁が垂れ見ごたえがあるそうだ。そういうことを聞くと、また来なければいけないという気持ちになる。
入口を入ると左手に1959年建立の本堂がある。本堂越しに見える銀杏の葉が秋の日を浴びて光っている。本堂の中には 七観世音菩薩とそれを囲んで補陀落迦山の風景が書かれていると案内があった。
本堂を右に出ると遊歩道の入口方面に出る。歩きの入山料大人200円を払い遊歩道へ進む。急に山道になる。大した勾配でもないので景色を楽しみながら登っていく。秋の空気を吸い込み歩くのは誠に気持ちが良い。
遊歩道を更にのんびりと歩いていくと仁王門に着く。1952年の建立とある。階段の途中にある紅葉は鮮やか。しばらく見とれてしまう。ゆっくりと階段を登る。仁王門というから当然門の両脇には立派に彩色された仁王が鎮座する。と言っても座ってはいないが。
更に遊歩道を歩いていく。好天。暑くも寒くもなく道もなだらか。息も上がらない。考え事もしないで風景だけを見てのんびりと進んで行く。
時折、下の集落が見える。気が付かないがかなり登ってきたようだ。すすきの白、広葉樹の赤、黄、針葉樹の緑。それぞれ濃淡があって見ていても飽きることがない。
突然現れる平和観音(地球愛護平和観音)。まるで昔のPCゲームか閉園した遊園地みたいな風景。突然写真を撮ってくれませんかと女性に声をかけられる。iPhoneを渡され平和観音をバックに写真を撮ってあげる。上まで行くというので色々と話なが歩いていく。台湾から来て都内で仕事をしている由。写真を取るのが好きで近場のいろいろなところへ行っていると言うことだった。一人で行動でき、人とのコミュニケーションを取れるなかなか魅力的な女性ですねと友人と話す。
台湾に行ったことはありますかと聞かれたので45年くらい前に光華商場へ行ったことがあるというと、私が生まれるずーっと前で今行ってもどこだかわからないほど変わってますよと言われ。やはり老人になったことを実感した。しかしあのときの香腸は台湾ビールとよく合って美味かった。全く関係ない話だが、香腸は甘くてまずいという人がいる。薄くスライスしてネギを薬味に淡白な味のビールを飲む。相性はかなり良い。大昔のことを思い出したら急に喉が渇き空腹を感じた。食べ物、飲料を用意してこなかったのは大失敗。
遊歩道の山道を上り詰めると玄奘三蔵塔というところへ出た。白い建物に紅葉が映える。特に門の裏側にある紅葉は素晴らしい。玄奘三蔵没後、遺骨は長安近辺に埋葬されていた。その後紆余曲折があり、遺骨の一部は日本へも来たようだ。埼玉県の慈恩寺に供養されている。開祖平沼彌太郎氏はいろいろな有力者と繋がりが合ったそうなので、変な言い方だが分けてもらったのだろう。
玄奘三蔵塔から見た救世大観音。はやり紅葉の中の白は引き立つ。日本はどこへ行っても様々な大きさの観音像がある。 ここからは自動車も走るのでぼんやりは歩いてはいられない。
先程見た集落を見ながら救世大観音へ歩いていく。山の向こうは西武秩父線吾野方面。先程の台湾女性とまた合う。途中でカメラを渡し私達の写真も撮ってもらう。
山頂の救世大観音。標高460m 白雲山というのだそうだ。この先もう少し標高の高いところに霊園がある。標識が出ていた。真ん中の観音像は23m。このくらいの大きさだと全国巨大観音のランクには入らいようだ。土曜祝祭日には中に入れる。また紅葉まつり開催日、夏の花火大会、大晦日にはライトアップもされるようだ。このあたりの情報は鳥居観音のWebサイトにお知らせとして記載される。
帰り道。車道をプラプラと歩いて降りる。急坂はないのでのんびりと歩いていく。週末なのに車もそれほど多くない。距離は約3km。入口から救世大観音までの高低差は概ね150m。遊歩道はよく整備され年寄りの散歩には丁度よい。かなりのんびりとしても3時間ぐらいで戻ってこられる。
遊歩道コース内に自販機は見当たらない。飲料、おやつなどは事前に準備が必要。また違う季節に訪れてみたい。来るとき降りたバス停のある道路を渡り飯能警察署名栗駐在所の前が帰り道のバス停。台湾女性は帰りにさわらびの湯へ寄ると言うことで、途中のノーラ名栗・さわらびの湯という停留所で手を振りながら降りていった。飯能駅で蕎麦でも食べようということになったが、簡単に見つからずホテルヘリテイジ飯能でビールを一杯となめこ蕎麦を食べ、またどこかへ出かけましょうと友人と別れる。