大谷の散歩 2023年3月11日
起きたら気持ちの良いお天気。空は晴れ渡り、暑くも寒くもない絶好の散歩日和。早速近場へ散歩に出かける。市内循環バスに乗れたので、大岡市民活動センターまで乗り、そこから大雷神社("ダイライジンジャ”読み方がわからなかったが、東松山市のきらめき市民大学 令和4年度きらめき市民大学 課題研究のまとめ「東松山の神社41社を巡って」に記載してあった。)、宗悟寺、大岡市民活動センターへ戻るコース。家からバスだと10分ほどで終点。歩くと70分ほどかかる。ここは地区の公民館みたいなもので、なぜか風車のオブジェがある。
細い道をプラプラと歩く。この辺りは比企丘陵地帯なので小さな上り下りがある。鶯の鳴き声など聞き、路傍の小さな花など愛でつつ気持ちよく歩く。冬は枯れていて風情があるが、春はまた格別。なんといっても暖かく背筋が伸びる。梨畑などもある。この近辺は東平梨(ヒガシダイラナシという梨の産地。トンペイナシと言ったら、おばあさんにヒガシダイラナシというのですよとたしなめられた。果肉の色が白く、シャリ感と水分がたっぷり。旬には生産者の直売所やJAの直売所などで販売されるが、地元の人が買い占めてすぐになくなってしまう。)
ゴルフ場のコースに沿って歩いていくと鳥居が見えて階段を上るとなかなかに渋い拝殿がある。お賽銭箱があるのでお賽銭を入れてから略式の参拝。建物を一回りする。本殿は最近改修されたようで木材が新しい。裏へ回ると安下宿の風呂場みたいなアルミサッシがはまっている。まあいいんだけれど、急速に静謐な空間から俗な空間という雰囲気になってしまった。近辺は三千塚古墳群と言われ立派な石碑がある’。”新編武蔵風土記稿”という書籍に詳細があるそうだ。東松山市立図書館の蔵書にちゃんとありました。こういう書籍は図書館で読むのもいいが、家でちびちびと清酒を飲みながら読むと面白そう。戻るとき社務所のわきに丁度よさそうな近道が見えたので、僅かな距離を惜しんで通ったら、落ち葉で見えなかった窪みに足を取られて転んでしまった。情けない。神社のほうから”僅かな努力を惜しむからそういうことになるのだ、お前の人生は全てがそうだっただろう。よく考えこの先の短い期間、悔い改め生きていけ”というような声が聞こえたような気がした。神社のほうを向き深く頭を下げる。
気を取り直して歩き出す。以前来たときには草むらと灌木しかなかったところに太陽光発電パネルが大量に設置され太陽光発電パネルの展示場みたいになっていた。結構広い。あまり景観が良くないが、青い空、青い海、素敵な景観、豊かな自然だけでは生きていけないし、仕方ないとは思うがちょっと寂しいものがある。唐突に墓地が現れた。死者に敬意を払って一礼。墓地にあった桜の木、だいぶつぼみが膨らみもう少しすれば咲き出すだろう。墓地に桜はパッケージ。
さらに道を下っていくと宗吾寺の山門が見えてきた。正式には"扇谷山宗悟寺(せんこくさんそうごじ)という禅宗寺院。立派な本堂と裏に墓地がある。お参りをしてお賽銭を賽銭箱に入れる。
本堂の前にこんなものが置いてあった。最近はこの手の絵はみんなイラスト調になってありがたみが薄い感じがする。お寺の詳細は”武蔵武士”をキーワードに図書館の蔵書検索で探せばいろいろと出てくる。
さらにプラリプラリと歩き途中"大電神社"参道の前を通る。参道から先ほどの鳥居までは1km以上ありそう。のどかな山村風景の中を歩いて元の活動センターへ着く。
ここで市内循環バスを拾って戻る。今日はちょうどよく帰りもバスに乗れた。バスの本数が少なく日祭は運行されない。バス待ち時間があるときは、すぐ手前に"風車の見える丘"という小さな公園みたいなものがある。ちょうど春本番に向かって花壇の整備をしていた。床几もあるのでワンカップでもゆっくりやりながら丘陵風景を楽しみながら待つのが吉。
約4.5km。ゆっくり参拝などしながら歩いても2時間くらい。午前中の散歩には最適。