職業お迎え待ち独居老人

東松山市在住


宝登山 2025/12/27

年末も押し詰まってから、いつもの友人と長瀞宝登山へ出かける。行きは徒歩で帰りはロープウェイでと考えていたら、ロープウェイは点検工事で12月30日まで運休となっていた。知ったのは出かける数日前。友人に連絡すると急ぐわけじゃなし。いいんじゃないですか。ということで出かけることにする。高低差350mくらいなのでゆっくりして登り降りしても3時間も見ておけば十分。当方の住んでいる東松山というところから長瀞まで諸々含めて90分くらい。東上線下り、秩父鉄道下りはどちらも本数が少ない上、単線がほとんど。時間がかかるが慌てる年齢でもない。ホーム待合室でのんびりしつつ電車を待つ。秩父鉄道電車が到着。ガラガラで拍子抜け。

長瀞駅到着。夏の週末などはかなりの人でごった返す駅前が閑散としている。秩父鉄道の女性駅員さんが駅前の清掃をしている。駅前売店のおばさんや近所の人達が色々と話しかけていく。それに一つずつ話を返してなんだか楽しそう。見ていてほのぼのする。 友人が着いたので、宝登山神社のお参りをしなければとりあえず始まらないと参道を歩き出す。結構長い参道の途中に店舗が色々あるがこれから開きそうな気配はない。まだ時間が早いからですよなど言いながら歩いていると神社の入口に着いた。手前に土産物屋があったので朝食代わりに肉まんとみかんを購入。みかんは東秩父村産のみかんだった。土産物屋のおばさんがロープウェイの付け替え部材を積んだ車がさっき上がっていったから山頂駅で交換作業を見ると良い。こんなことは滅多と見られないと教えてくれた。

宝登山鳥居

肉まんを食べながら鳥居をくぐるのは不謹慎であろうと思い、鳥居の前でハフハフ言いながら食べ終わる。結構人が出ているようだが大半は大晦日、新年の準備関係者。それを除くと参拝客はまばら。

新年の看板

すでに看板も令和8年や新春になっている。関係者は慌ただしそうだが、我々は至ってのんびりとしたもの。

本殿

宝登山神社本殿。1847年に再建工事が始まり1874年に完成されたものだそうだ。金銀鮮やかできらびやか。2025年もつつがなく過ごせた感謝と2026年も明るく過ごせるよう、そして静かな終了を迎えられるよう参拝する。最近は神社仏閣、参拝できるところでは必ず念じるようにしている。老人も後期高齢者という呼称になると終了は一大関心事。これが静かな終了だと大当たり。静かじゃない終了は考えるもおぞましい。

熊注意の看板

登山道入口の看板。熊が出るそうだが秩父地方にはもともと住んでいるので出て来ても不思議ではないが、やはりお会いしたくはない。そういえば少ないハイカーも皆、鈴をつけていた。チリンチリンと御詠歌みたい。ここは神社なんだがと下らないことを考えてしまう。

途中の道

広い道の途中に所々細い山道がありそちらを行けばかなり距離が短縮されるようだが、鬱蒼とした雰囲気に熊出るんじゃないのとビビリ広い道を行くことにする。道の状況に関わらず出るときは出ると思うが、根拠のない安全策を取る。冬枯れの林がよい雰囲気。

対岸の山

歩いていると途中少し視界が開けるところがあり荒川対岸の山々が見える。博物館の山岳レリーフみたいで面白い。それにしても快晴。雲ひとつない空。

山頂駅のロープウェイ

山頂ロープウェイ駅。のんびりと歩いてきたら、もう工事は終わっていた。かごは新しい感じがするがよくはわからない。正確には定期点検の結果を受けて行う機械整備。午後になって試運転が始まった。ロープウェーが運休中なのと年末で頂上と付近の施設はお休み。

秩父連山

山頂駅から見る奥秩父連山。看板と照らし合わせるが今ひとつわからない。遠くの凸凹した山は両神山と書いてあるこれは分かる。風がないので寒さを感じない。背筋を伸ばしてゆっくりと眺める。

武甲山

これは私でも分かる。秩父といえば武甲山。何も言うことはない。

宝登山の展望テラス

最近できた展望テラス。周辺が一望に見渡せる。椅子やテーブルも用意されている。風もなく穏やかな陽気の中、秩父方面をぼんやりと見ながら過ごす。こんなところがあるならアルコールストーブでも持ってきて温かい飲み物とお菓子など食べれば良かったと思う。

わずかに咲いたロウバイ

ロウバイ園で1本だけ花が咲いていた。市街地の民家にあるロウバイはもう結構咲いているところがあるが、やはり標高が高いと咲くのが遅いのだろう。

宝登山奥の院02

宝登山神社奥宮では、新年の準備に余念がない。結構な数の人が清掃やお祓所、売店の準備に忙しそうに立ち働いている。浮世の営みから外れた老人はぼーっと見るより仕方がない。哀れと思われたのか清掃をしていた若い人が、こんにちはと挨拶してくれた。

宝登山奥の院03

奥宮。もう清掃も終わり注連縄も紙垂も新しいものになっている。いかにも新年近しという感じがよい。

奥の院狛犬

奥宮にある狛犬はお犬様と呼ばれ、山の神の使いということらしいが、かなり野犬的な風貌。

新しい注連縄

奥宮の鳥居。ここも注連縄が新しい。大げさだが、緊張した空間を構成しているという表現がふさわしい。

宝登山山頂

宝登山の頂上。あまり眺望はない。そのせいか静かな佇まい。

山頂ロウバイ園

頂上のロウバイ園。前の写真以外、まだ殆ど咲いていない。やはり年明けにならないと駄目みたい。近寄ってよく見ると蕾はとてもたくさん付いている。

帰り道は空腹で、頭の中はカツ丼大盛り、焼肉大盛り、天丼大盛りと大盛りメニューが浮かぶ。のんびりと登り、のんびりと山頂で過ごし、のんびりと降りてきたので時間はもう午後3時近く。何もない参道を空腹で歩くのは長い。駅へ行けば何かあるでしょうと着くが全滅。帰りの電車に乗る方向がそれぞれ反対なので、来年も元気で色々な所へ出かけましょうと挨拶して別れる。流石に夕方になると少し気温が下がってくる。電車の温かいシートに腰を下ろしたら心地よい疲れでついウトウトしてしまう。乗り換えで寒いホームへ出るのが億劫になってしまう。